結婚式は二人が結婚をすることを誓い祝ってもらうセレモニー。挙式や披露宴をやってもやらなくても、法的な手続きをやって正式な夫婦となります。
二人は結婚しますという証明を「婚姻届け」という形で書類に必要事項を記入し役所に提出します。
そこでこのページは、婚姻届けの入手方法から提出まで見本を見ながら詳しく書き方をご紹介していきます。ぜひ参考にしてください♪
婚姻届けの入手方法
婚姻届けを入手する方法は3つあります。
1.お住まいの役所や出張所で婚姻届けを手に入れる
2.ネットからおしゃれな婚姻届けを無料でダウンロードする
3.自作で作る
1.お住まいの役所や出張所で婚姻届けを手に入れる
役所や出張所でもらう一般的な婚姻届けになります。
実は、婚姻届けは役所からもらう方法の他、ネットからおしゃれな婚姻届けをダウンロードしたり、自作でオリジナルの婚姻届けを作って提出しても認められるのです!
ただし、自作の場合は、法的な決まりにそった内容に作ることが必要です。
2.ネットからおしゃれな婚姻届けを無料でダウンロードする
では、実際にやってみます。
ネットの検索窓に「東京 婚姻届け ダウンロード」と検索♪
一番上に出てきた『東京都オリジナル婚姻届』をクリックすると、こんな画面に切り替わりました♪
東京らしい東京タワーやスカイツリーのイラストがあり、カラー付きになっていますね!
これをダウンロードすればOK!役所に行かなくても簡単に手に入ります♪
ダウンロードする際は、必ずA3用紙に印刷する決まりになっているので、厳守です!
東京以外のご当地やキャラクターなどの婚姻届けもありますネットで検索すると見つかります。

3.自作で作る
オリジナルで勝手に作っても大丈夫なの?と不安になりますが、大丈夫なんです。
「戸籍法施行規則」には、
・A3の長方形の用紙に印刷されたもので切り込みや形を変えてない
・規定の項目が揃っている
・フォントを守る
・記入欄の模様やイラストはNG
・普通紙か上質紙
となっているので、これらを守れば受理してもらえます。

戸籍謄本は必要
婚姻届けを提出するときに「戸籍謄本(こせきとうほん)」が必要になってきます。これと似ている「戸籍抄本(こせきしょうほん)」というのがあるので、間違えないようにしましょう。
通常、「戸籍謄本」が必要ですが、一部の地域ではどちらも書いてある場合があります。迷ったときは役所に聞くのが早道です。
この2つの違いは下記のとおりです。
身分関係(夫婦・親子の関係)や本籍地が記載されており、日本国籍があることを示す日本独特の制度のこと。
原本通りに写すもの。
一部の人(一人または複数人)の写しのこと。
一部を抜き出すもの。
婚姻届けに記入するときは、戸籍謄本とおりに書かなければなりません。そのためにも戸籍謄本は必要です。
また、婚姻届けを提出する役所によっては、「戸籍謄本」も一緒に提出しなければならないところもあるので、必ず準備しておきましょう!
戸籍謄本を用意するには?
戸籍謄本は4つの方法で取ることができます。
1.本籍地の役所へ取りに行く
【必要な物】
・印鑑(認印でOK)
・本人確認書類(免許証など)
・手数料1通450円
2.代理人(ご両親など)に取りに行ってもらう
【必要な物】
・印鑑(認印でOK)
・本人からの委任状(代理人が本人と同じ戸籍に属する場合は不要)
3.郵送で取り寄せる
【必要なもの】
・請求書(戸籍謄本の申請書のフォーマットを役所のHPからダウンロードして印刷して記入)
・本人確認書類の写し・手数料(手数料分の定額小為替を郵便局で用意する)
・切手を貼った返信用封筒(返信用封筒の宛名に自分の住所と名前を書く)
・委任状(代理人が請求する場合のみ)
*手元に届くまで1~2週間くらいかかる

4.コンビニで発行する ただし、すべての市区町村で導入しているわけではないので注意
【必要な物】
・マイナンバーカードまたは住民基本台帳カード
・手数料
住んでる市区町村と本籍の市区町村が異なる場合は、事前に本籍地の市区町村へ利用登録申請を行います。
利用登録申請もコンビニのマルチコピー機にて申請が可能。
*すぐに戸籍謄本が発行されるわけではないので注意
本籍地の調べ方
本籍地ってどこなのか知らない方も多いですよね。
もし、本籍地がどこなのか分からない場合は、
・ご両親さまに聞いてみる
・住民票を取って確認する
住民票を取るのが確実です!
婚姻届けを書く前の準備
必要な書類が揃ったら婚姻届けに記入していきます。
準備するもの
・婚姻届け用紙
・黒のボールペン
・2人の印鑑(シャチハタや100均のハンコ、ゴム印はNG)
戸籍謄本を見ながら正確に記入していきます。下記で書き方は解説しますが、各自治体のホームページでもご確認できます。
書くときの注意点
書くときは次の3点に注意します。
1.ミスした場合
書きミスをしたときは、修正液や修正テープは使えません。
間違った箇所に二重線を引いて左側に旧姓の印鑑を押して訂正します。
2.捨印を押しておく
婚姻届けの左側にある欄外部分に二人の印鑑を押しておきます。
捨印とは、間違った箇所があった場合、「訂正印としてそちらで修正してもらっても大丈夫ですよ」というものです。
たとえば、証人の部分に間違いあった場合、その場に証人がいなくても「訂正することを認めます」という意思表示になります。
もし、この欄が婚姻届けにない場合は、左側の欄外部分に二人の印鑑を押して「*捨て印」と記しておけばOKです。
婚姻届けの書き方
届け日と届け先
「令和 年 月 日 届出」とあるところに、婚姻届けを提出する日を記入します。受理されればここに書いた日が入籍日となります。
その下の「 長 殿」となっているところに、婚姻届けを提出する地域の市または区を記入します。
例 『東京都 新宿区』|『〇〇市』
氏名と生年月日
氏名は旧姓で、生年月日は和暦(昭和・平成・令和)で記入します。
名前の漢字は戸籍上と同じ漢字で記入。旧字体の人は婚姻届けも旧字体になるので戸籍謄本をよく見ながら書いていきましょう。
住所
住所は住民票通りに書いていきます。住民票に「番地」「番」「号」がない場合は、1本線で消します。
マンション名やアパート名は、「号」のあたりに正しいマンション名と部屋番号を書きます。
・婚姻届けを提出する時点に置いてある住所になります。
・新居へ引っ越してる場合は、「転入届と転出届の提出が済んでる場合」「婚姻届けの提出と一緒に転入届と転出届を行う場合」は、新住所と新世帯主の記入になります。
世帯主は、一緒に暮らしてる代表者になります。
世帯主が分からないときは住民票で確認しましょう!
本籍
本籍は、婚姻届けを提出する時点(結婚する前)の住所を夫、妻それぞれに書きます。
筆頭者とは、戸籍の一番最初に載っている人の名前です。

父母の氏名と父母との続き柄
それぞれの父母の氏名を書きます。続き柄は「次男・次女」ではなく、「弐」の漢字になるので注意します。
父母の氏名の書き方は、離婚せず夫婦の関係が続いてる場合、氏名をそのまま書きます。
*母の氏名欄は苗字を略しても大丈夫!旧姓は書きません
夫婦の関係がない場合は、この以下のようになります。
父母が亡くなってる場合 | どちらかまたは両方亡くなっている場合でも空欄にせず両方の氏名を記入 |
親が離婚してる場合 | 現在のそれぞれの氏名 |
父母が再婚している | 実父母の現在の氏名 |
親の名前がわからない・母子家庭の場合 | 戸籍謄本にある父母の氏名。認知されない場合は父の名は書かなくて大丈夫 |
養子で養父母の場合 | 特別養子縁組をした場合は養父母の氏名。2組の親がいる場合は父母の氏名欄に実父母の氏名を、「その他」の欄に養父母の氏名 |
婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍
「夫の氏」「妻の氏」は、どちらかの苗字を名乗るほうにチェックを入れます。
「夫の氏」にチェックなら新戸籍の筆頭者は夫
「妻の氏」にチェックなら新戸籍の筆頭者は妻

新本籍は、二人の新しい戸籍を置く場所になります。
同居を始めたとき・世帯のおもな仕事・夫婦の職業
【同居を始めたとき】
二人が同居を始めた日か、結婚式を挙げた日のうち早い方を記入します。年は「和暦」で書き、平成のHなど略字はNGです。同居、結婚がまだの場合は、空欄で大丈夫です。
【初婚・再婚の別】
二人がそれぞれ初婚か再婚かを選んでチェックします。再婚の場合は、前の夫または妻の死別した日または離別した日を記入します。
【同居を始める前の夫婦それぞれの世帯のおもな仕事】
同居を始める前に仕事をしていれば本人の仕事内容、親と同居で親が世帯主で生計があるなら親の仕事について当てはまるものを選んでチェック。
【夫婦の職業】
国勢調査のある年だけ記入します。5のつく年のみあるので該当していなければ無記入でOK。
その他
「その他」の欄には、親の同意が必要となる夫・妻のどちらかが未成年の場合、「この婚姻に同意します」という文言を付けてそれぞれの親が記入し、印鑑を押します。
夫・妻両方が未成年の場合、夫と妻のそれぞれの親(1名)が記入し押印します。
養父母がいる場合は、養父母の名前を記入します。

届出人署名押印・連絡先
二人の結婚前の氏名を書きます。それぞれ旧姓の印鑑で押印をします。認印でも大丈夫ですが、シャチハタや100均のハンコ、ゴム印はNGです。
連絡先はミスや不備があったときに連絡が取れる番号を記入します。
証人
婚姻届け用紙に『証人』の記入欄があります。
証人になってくれる人を探します。婚姻届けを出すカップルの結婚を認める二人の証人が必要です。
成人であること。
2人の婚姻を認める親や兄弟(姉妹)、友人、知人、外国人でもOK。
証人2人に必ず自筆で、それぞれ氏名、生年月日、住所、本籍を書いてもらいます。本籍がわかるご家族の二人に書いてもらうのがいいですね。
最後に押印を押してもらえばOKです。(シャチハタや100均のハンコ、ゴム印は使えません)
証人は、夫、妻それぞれから一人でなくても、どちらかの親、兄弟(姉妹)二人でも大丈夫です。

婚姻届けの提出先はどこ?
婚姻届けの提出先は、日本全国どこに出してもOKです。
本籍地や実際住んでいる役所以外でも婚姻届けを提出することは可能なんです。
国内のリゾート地で結婚式を挙げてそのまま婚姻届けを出してもいいですし、二人の思い出の地に出しても大丈夫♪
お住まいの役所へ提出する場合は、ほとんどの役所では一般的に午前9:00~午後17:00まで開いてますが、婚姻届けの夜間窓口があれば365日、24時間受け付けてくれます。
地域によっては時間が違うところもあるので、提出する役所へ問い合わせて確認しましょう。
ちなみに11月22日は、『いい夫婦の日』で窓口がとても込み合ってる様ですよ。
提出するときに持っていくもの
・記入した婚姻届け
・それぞれの戸籍謄本(必要な場合)
・免許証などの身分証明書
・二人の印鑑(旧姓)シャチハタや100均のハンコ、ゴム印以外のもの

書類に不備があった場合は入籍日がズレる可能性があるので、日にちにこだわりたいなら事前に役所に確認をしておくのがおすすめ!
さいごに
・戸籍謄本と戸籍抄本は間違いやすいので注意
・婚姻届けは書き損じがあってもいいように数枚余分にもらっておく
筆者が婚姻届けを役所に提出したときは、スムーズで時間もかかりませんでした。間違いがないように事前に役所に確認を取ってから持っていくと短時間で済みます。
万が一、ミスがあるかもしれないので印鑑は忘れずに持って行きましょう!
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